通勤に使用する革靴やパンプスが踵の後ろに当たって痛い、あるいはスポーツや労働で使用するシューズが踵の後ろに当たって痛いなどに悩む方は多く見られます。この踵の後ろが痛む、靴擦れが起こりやすい原因にハグルンド病・アキレス腱滑液胞炎があります。
このページではハグルンド病・アキレス腱滑液胞炎の原因や治療、予後などについて解説します。
コラム担当:秋元接骨院院長・柔道整復師・
フットアジャストセラピスト 秋元 英俊
画像提供元:秋元接骨院
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踵とアキレス腱の境目辺りが腫れて痛み、靴が当たると痛くて辛い、靴擦れが起こりやすい、このような経験はありませんか?
硬い革靴やパンプスを履いて営業回りをするなど長時間歩く方や、サッカーやラグビーなどの走り続けるスポーツで多く見られる障害です。
アキレス腱が踵骨(しょうこつ:かかとのほね)に付着している部分には骨や他の組織との摩擦を軽減するための滑液包(かつえきほう)と呼ばれる袋状の滑膜組織が存在します。このアキレス腱の滑液包が、靴などによる摩擦や圧迫刺激で炎症を起こすことがあります。この滑液包が炎症を起こした状態をアキレス腱滑液包炎といいます。またこの障害は病名としてハグルンド病(Haglund's disease、ハグランド病)、もしくはパンプバンプ病(pump bump disease)と呼ばれています。
アキレス腱の滑液包には、皮下組織とアキレス腱との間にあるアキレス腱皮下滑液包とアキレス腱と踵骨の間にある踵骨後部滑液包などが存在します。アキレス腱滑液包炎ではこの一方の滑液包もしくは両方が炎症を起こします。
靴のかかと部分(ヒールカウンター)の形状が合わない場合に発症しやすいため、靴を新調したときに起こる症例が多く見られます。また、踵の骨が通常よりも後上方に大きく盛り上がった形状をしている人や、ハイアーチ、あるいは内反足の人は、滑液包が踵骨の膨隆部の圧迫や摩擦を起しやすくなるため、滑液包炎の発生頻度が高い傾向があります。このように、主として靴のかかと部分による圧迫や摩擦刺激を原因として起こります。
アキレス腱踵骨付着部および周囲の圧痛、腫脹、発赤が見られ、足関節背屈(足先を上に向ける方向に足首を曲げること)によるアキレス腱伸張で疼痛を誘発することもあります。皮下滑液包炎では、アキレス腱踵骨付着部のやや外側に腫瘤と発赤を認め、この症状はpump bump(パンプスによるこぶ)と呼ばれています。踵骨後部滑液包炎では逆にアキレス腱踵骨付着部の内側に圧痛を触知しますが、外観から腫瘤を形成する症例は非常に少ないです。
腫れや痛みがひどい場合は1週間ぐらいの安静を要しますが、ほとんどの場合、踵を少し高くするヒールウエッジを靴に挿入し靴のかかと部分が患部に当たらないようにするか、踵との適合性が高い靴と交換することで解決します。
ハイアーチや内反足といった足のアライメント異常が原因の場合は、踵が外側に下がる傾斜を起すために靴と骨隆起部との圧迫や接触を起すので、踵の外側を持ち上げるように調整するRウエッジを使用すると症状を改善することができます。
踵や足部の形状に異常があり、慢性化の傾向を示す症例では整形外科による手術を行うこともあります。
通常予後は良好ですが、皮下滑液包に形成した腫瘤は慢性化すると痛みを感じなくなり、そのまま固まって残存することがあります。
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