ハイヒールや革靴を履いて足の親指の付け根が痛い、しびれるなどの症状を経験したことがある方は要注意!この様な症状の出る多くは足の親指(母趾:ぼし)が足の小指の方に曲がる外反母趾(がいはんぼし)が原因で起こります。
今現在、足の親指が曲がっていなくても足の親指の付け根の痛み、しびれ、発赤などの症状を繰り返すと次第に母趾が曲がり外反母趾となります。
このページでは「もしかしたら自分は外反母趾?」と、不安な方に目安となる、外反母趾の簡易判定方法と外反母趾に見られる症状を解説します。
コラム担当:秋元接骨院院長・柔道整復師・
フットアジャストセラピスト 秋元 英俊
画像提供元:笠原接骨院 笠原 巌、秋元接骨院
※画像や内容の無断転用を禁じます。
参照・引用元:秋元接骨院のホームページ
参考・引用文献:図説 足の臨床 増原 建二 監修 高倉 義典・北田 力 編集 1998年第2版 メジカルビュー社
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「自分の足は外反母趾なのか」、あるいは「外反母趾であることは分かるが、どの程度の状態なのか」、治療活動をしていると患者さんの最初の質問はこの様な言葉から始まります。外反母趾に対処するに当たって、やはり外反母趾と診断される基準や外反母趾の進行程度を知る目安は必要です。
外反母趾とは足の親指(母趾といいます)が変形して小指(小趾=しょうし)側に曲がってしまっている状態をいいます。身体の中心線(正中線)を基準に外側へ曲がっていることを外反(がいはん)というため外反母趾という病名が付けられています。
外反母趾は母趾の外反だけではなく、母趾と連結する第1中足骨が母趾の外反に比例して内反し、足の横幅が広がる現象も起こります。
外反母趾と診断するにあたって、どの程度曲がると外反母趾というのか、その指標が必要です。そこで医学的に外反母趾を判定するために、外反母趾角により判断されます。
※外反母趾角(Hallux Valgus Angle:HVA)
母趾の長軸線と、その母趾と関節している第1中足骨の長軸線とのなす角度
正確な計測は、整形外科等の医療機関で行われます。その方法は、過重負荷(足に体重をかけた状態)時のレントゲン撮影にて、そのレントゲン画像を用いて計測します。通常は、その角度が15度以上を外反母趾と診断されます。また、簡易計測では足裏に角度計を当てて母趾の長軸と足裏の内側の長軸との角度で判断します。
外反母趾角(HVA)による分類 | |
正常値 | HV角9〜15゚ |
軽度の外反母趾 | HV角16゚〜20゚ |
中程度の外反母趾 | HV角20゚〜40゚ |
重度の外反母趾 | HV角40゚以上 |
外反母趾は、文字通り母趾が外反し、母趾の付け根が痛くなるというのが一般的に知られている症状といえます。例えば、外反母趾角(HVA)が20゚以上を中程度、40゚以上を重度などと分類することもありますが、実際にはこの角度だけでは語れない様々な症状や病態が見られます。外反母趾の病態を詳しく述べると、事態はそんなに単純では無く、外反母趾を生じた部分を中心に周辺組織が複雑に変化していることが分かります。その変化の過程で痛み、しびれ、腫れ、変形、関節可動域制限など様々な症状が出現します。その外反母趾の病態を順次見ていきます。
外反母趾を発症すると痛み、しびれなどの特有な症状が現れることがあります。以下の画像に外反母趾で比較的多く見られる症状を列挙しています。これらの症状の一部や複数が外反母趾により誘発されます。
外反母趾は軽度から重度までその変形の程度により症状や病態が変化します。その病態について以下に段階に分けて解説します。
外反母趾では母趾が外反し、対照的に第1中足骨は内反します。さらに足は内側縦アーチが下がって足部の外反を起こします。
いわゆる母趾の付け根で第1中足骨の末端(骨頭)の下部には、母趾を動かす腱を誘導する二つの種子骨が有ります。外反母趾を発症して第1中足骨が内反すると、この種子骨が本来あるべき位置から腱と共に外側(小趾側)にずれてしまいます。種子骨は第1中足骨の骨頭に下駄を履かせたように2つ1組で支えているのですが、ずれてしまったために内側の種子骨が骨頭の真下に位置することになります。また種子骨の近くを通る神経も一緒にずれるため、内側の固有足底趾神経が骨頭に圧迫されます。このために母趾の付け根の底側(裏側)や内側に痛みや痺れ(しびれ)を感じるようになります。
母趾には表側(背側)、裏側(底側)ともに複数の筋肉や腱が付着しています。外反母趾が進行すると、これらの筋肉や腱が全て外側に偏位します。外側に偏位した筋肉や腱は、さらに母趾を外反させる方向に引っ張るようになります。この段階になると、荷重歩行する度に母趾を外反方向へ引っ張るために、装具を着けて矯正しなければ、歩けば歩くほど外反母趾は悪化していきます。
外反した母趾を手などで他動的に真っ直ぐ向くように起こそうとしても、抵抗があって真っ直ぐに戻し難い状態になっています。
外反の程度が大きくなるため、中足骨頭(ちゅうそくこっとう:母趾の付け根のくるぶし部分)は内側に出っ張り、靴などに擦れて炎症を起しやすくなります。内側に出っ張った中足骨頭と皮下組織の間にある滑液包が炎症を起すと、いわゆるバニオン(滑液包炎・腱膜瘤)を生じます。バニオンを生じると母趾MTP内側が赤みを帯びて腫れ、痛みも強く感じます。また、第1中足骨と第2中足骨の骨頭の間が開いて、靱帯(深横中足靱帯)や腱(母趾内転筋横頭腱)が引っ張られるために、荷重が加わるとこの骨頭間に痛みが起こります。やがて深横中足靭帯は伸びて、間隔が広がり緩んだ中足は元に戻らない状態に変化します。この様に中足骨頭が横に広がった状態を開張足(かいちょうそく)といいます。開張足を起こすと横アーチの頂点だった第2中足骨頭が下がって皮膚を刺激するようになるために以下の症例画像のように2趾の付け根にあたる部分に胼胝が形成される症状が観察されます。
変形はさらに進行し母趾はMTP関節で亜脱臼を起こしたり、第1中足骨の骨頭内側に生じる骨隆起が大きく目立つ状態になります。
母趾MTP関節は外反した状態で固まって可動性が著しく損なわれます。また、母趾が第2趾の下に潜るようになり2趾は上に持ち上げられて、2趾の付け根の裏側と2趾の指節間関節の表側に胼胝(たこ)ができます。やがて2趾もMTP関節で背側に亜脱臼を起こすようになり、そのまま亜脱臼位で固まっていきます。
中足骨間の開きも大きくなり足の横アーチは無くなり著しい開張足となります。それと共に3趾や4趾も浮き上がるように縮こまり、5趾は母趾側へ内反します。また、足の縦アーチも低くなり顕著な扁平足になっています。
歩行の時に、足の指先は機能しなくなり、蹴り出すときは足の指の付け根に大きな負担が掛かるようになります。そのため、中足骨頭痛が母趾だけではなく、第2〜4中足骨頭部にも起こるようになります。また、血行の悪くなった爪は変形や変色を起す場合があります。
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