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タオルギャザーとは、タオルを足指で手繰り寄せる運動を行うことをいいます。
ドイツの整形外科医ホーマン（Georg Hohmann：1880年〜1970年）教授と、治療体操の専門家リナイゲールスタンフ夫人（Lina Jegel Stunpf）が共著した体操療法の足及び下肢の訓練の項目の中で重しのついたタオルを引き寄せる運動方法として紹介しています。足で地面を掴むように捉える力を強化するための足指屈筋群の訓練方法として考案された方法です。
このタオルギャザーは、外反母趾・内反小趾・浮き指・開張足などの足の障害のリハビリとして有効な運動方法です。特にタオルギャザーで強化されるのは、足指の運動能力と足のアーチを支える組織の強化です。これらが強化されることで外反母趾や浮き指、開張足などの足の障害の改善を促進する効果が期待できます。
このページでは、タオルギャザーのやり方についてその基本情報を解説します。

コラム担当：秋元接骨院院長・柔道整復師・
フットアジャストセラピスト  秋元 英俊
画像提供・参照元：秋元接骨院
※画像や内容の無断転用を禁じます。

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タオルギャザーに必要な準備

用意するものはバスタオルなどの大きいタオルか長いタオル１枚と、座った状態で床に十分足が届く高さの椅子。もしも適当な椅子が無い場合は、立ったまま行うか体育座りの様な状態で床に直に座って行ってください。また、中足を引き締める機能の付いた５本指靴下を履いて行うと、特に外反母趾・内反小趾・浮き指・開張足・扁平足など、足のアーチに異常を生ずる足の障害をお持ちの方では、タオルギャザーの動作がスムーズに行うことができ、運動効果をアシストしてくれます。
行う場所は、タオルが滑りやすい環境が必要なので、畳やじゅうたん、カーペットなどを敷いていないフローリングなどの床が適しています。

タオルギャザーのやり方

タオルギャザーは、立ったまま、あるいは椅子に座った姿勢でバスタオルなどやや大き目のタオルを足元に置き、足指を使ってタオルを手繰り寄せる運動をすることをいいます。この時にカカトは床につけたままとし、タオルの端の方から反対の端まで足指を握り開きしながら手繰り寄せてください。この動作により足指の関節可動性が改善され、足指を動かす筋肉が鍛えられます。特にタオルギャザーによるリハビリは、足のアーチを支える筋肉を刺激する効果があり、扁平足・開張足・浮き指にお勧めの運動です。

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タオルギャザーの運動時間や回数は、足指の運動性により決めます。タオルをなかなか掴めない、あるいは何とか掴めるけれど結構大変という方は、バスタオル１枚分の長さを１回やりきる程度からスタートしてください。
タオルをスムーズに手繰り寄せることができる方はバスタオル１枚分の長さを３往復ぐらい行ってください。
簡単に３往復できてしまう方は、以下の画像のように１〜２�sの重りや水の入った１〜２リットルのペットボトルをバスタオルの上に載せて行ってください。

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タオルギャザーの運動効果

タオルギャザーを３〜４週程度毎日続けると足指を動かす中枢の脳や脊髄神経が活性化され、足指を動かす神経の働きが良くなります。さらに引き続き２〜３ヶ月継続すると足指を動かす筋肉の力が強くなり始めます。そのまま半年〜１年継続すると歩行や立ち座り時に足指で地面を捉える力が強くなっているので、その分歩行が安定し、身体を支える力が強くなります。足裏の筋肉や足指の関節も強化されるので足の障害に強い足力の育成にとても有効です。
足に障害がある方ばかりでは無く、膝や股関節などの下肢に障害がある方や腰痛や肩こりなど姿勢不良による不調をお持ちの方にとっても、足力を高めることで歩行が力強く安定するため二次的な健康効果が得られます。

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タオルギャザーをアシストするアイテム
タオルギャザーやつま先立ち運動では、緩んだ中足を引き締めるサポート機能が付いた５本指靴下を履いて行うことで、足指の運動姿勢がより良い状態で運動が行えるため、運動がスムーズとなり、さらなる効果が期待できます。

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