足の捻挫を経験した方で足関節よりも足の甲が痛くなって腫れたり、骨が出っ張ったような状態になった方、あるいは捻挫の経験が無くても中高年以降の女性で、はっきりした原因が無く足の甲の骨が出っ張ったり、腫れて痛くなった方、この様な症状は、前者がリスフラン関節捻挫やリスフラン関節脱臼、後者はリスフラン関節症の疑いがあります。
リスフラン関節の損傷や関節症は、聞きなれない傷病名だとは思いますが、意外に多くの症例を経験します。
このページでは、リスフラン関節の損傷や障害により起こるリスフラン関節症について解説します。
コラム担当:秋元接骨院院長・柔道整復師・
フットアジャストセラピスト 秋元 英俊
画像提供元:秋元接骨院
※画像や内容の無断転用を禁じます。
リスフラン関節症は足のアーチの頂点辺りの足の甲に痛みや腫れ、変形が起こる関節の疾患です。ところでリスフラン関節とは、どの様な関節だか分かりますか?
先ずはリスフラン関節について解説します。
上図の様にリスフラン関節は前方側の5本の中足骨と、後方側の内側・中間・外側の3つの楔状骨及び立方骨の間で形成される連結です。このリスフラン関節は、1個の関節では無く5個の足根中足関節からなる集合体として総称された名称です。
リスフラン関節は、足のアーチ構造の頂点に近い部分に位置しています。従って足の運動のあらゆる状態において常に外力を受け止めています。
足のアーチ構造は中足骨と足根骨で構成され、横アーチ、外側縦アーチ、内側縦アーチの3つのアーチ構造から成るとされています。この足のアーチは荷重が加わると下がり、逆に荷重から解放されると上がります。また、足の回内が起こると下がり、足の回外が起こると上がります。これらの動きは中足骨と足根骨の絶妙な連携運動により実現しています。
リスフラン関節に一致した足の甲の部分に腫れが出現し、骨が隆起した変形を触知します。この変形が進行していると見た目でもはっきり分かるほど隆起します。
リスフラン関節症ではリスフラン関節に一致した足の甲の部分に歩行時の痛み、つま先立ち動作の痛みなどが症状として出現します。また、中間楔状骨と第2中足骨基部の関節部分で骨隆起が顕著に生じたり、炎症による著しい腫れを生じると深腓骨神経を圧迫し第1中足骨と第2中足骨の間から母趾と2趾に至る痺れや神経痛を発症することもあります。
リスフラン関節を形成する骨の関節面の軟骨が擦り減り、関節間隙は狭くなります。また関節軟骨の擦り減りが進行すると関節端は骨の変形が起こります。特に足のアーチの頂点に近い第1中足骨基部と内側楔状骨、第2中足骨基部と中間楔状骨の何れか、若しくは両方の足背への骨隆起(骨棘形成)が観察されます。
変形がさらに進行し関節軟骨がほとんど無くなると関節端を形成する骨端(軟骨下骨)に侵食が起こり骨は骨端が破壊されて骨の離断による遊離骨の発生や骨の空洞化が起こることもあります。
リスフラン関節症は上記の通り、変形性関節症に属する疾患です。従って、この変形を生ずるきっかけとなる原因があります。その一つが捻挫や脱臼などの外傷をきっかけとしたものです。リスフラン関節に生じた捻挫や脱臼(内側中間楔状骨離開)は非常に見逃されやすい外傷で、脱臼の矯正やリスフラン関節の固定が十分に施行されないまま放置されると遷延治癒といった状態に陥り、やがて関節の変形に至ります。
その他では、スポーツや労働などによる反復動作を原因とした疲労性関節損傷、ハイヒールを長期間履き続けた慢性的な負担や、外反母趾や扁平足などの足のアライメント異常などが挙げられます。
リスフラン関節症と間違えやすい疾患に、ガングリオンやリスフラン関節脱臼骨折、成長期のケラー病などがあります。従って、先ずは整形外科による診察を受けましょう。
リスフラン関節症は足のアーチ機能の低下やリスフラン関節への過剰な負担が主な原因です。従ってリスフラン関節の固定と足のアーチの支持が治療のポイントとなります。また、外反母趾や浮き指、開張足、扁平足など足のアライメント異常がある場合は、その矯正のための装具やテーピング、リハビリなども並行して行うことが重要です。
装具としては、DSIS機能付きインソールや中足骨やリスフラン関節を固定できるバンド型サポーターがお勧めです。DSIS機能とは足の縦アーチと横アーチを支える3軸パッドのことで、この機能があることでリスフラン関節を足裏から支えるため、歩行時のアーチの沈み込みを防ぎリスフラン関節への負担を軽減する効果があります。また、リスフラン関節を固定できるバンド型サポーターは、リスフラン関節をテーピングで巻き付けるように固定することで関節への負担を軽減し、患部の安静固定効果が得られます。扁平足・開張足などのアライメント異常がある方は、足のアーチを支えてリスフラン関節を固定するタイプのサポーターを患部だけではなく、両足に装着することで歩行バランスが整って患部の負担軽減となります。
リスフラン関節症が進行し、固定やリハビリなどの保存療法で改善が見られない場合や、重度の変形・骨の関節端の空洞化などを生じている場合は、整形外科による手術処置を要することになります。手術はその病態により、関節のプレートによる固定、骨切り術によるアライメント調整、骨移植による骨の関節端の形成などが選択されます。
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